2014年12月24日水曜日

行き過ぎたフェアネスは無料になる

ラジオ・テレビ・写真、極めつけはインターネットという情報技術の発展はさらに市場の発展・拡大を促し、現代社会ではより多くの大衆からいかに人気を得るかが芸能人の一番の関心事項であり、その結果として過去では考えられないような巨額の富をトップクラスの芸能人は得ることができるようになっている。

遊女兼任や特定のいかにパトロンを見つけるかが重要だった時代からすれば現代社会は芸能の分野においてもはるかに公平で誰にでもチャンスがあるという時代になっているといえる。ネットが発達し情報技術の革新がどんどん進む中で政府による放送業界や出版業界への規制・保護も意味のないものになってきている。そうすれば、ますます芸能の世界はよりフェアな世界になっていることも想像できる。もちろん、その分、競争はより激化するだろうが。(本文より抜粋)



とてもオモシロい考察だとは思いますが、
もう一方進んでしまうように考えています。


行き過ぎたフェアネスは無料になる。
参入障壁が下がりすぎれば必然的に低賃金化を引き
起こす。
一部の大成功者だけが膨大に儲ける超超格差になっていく、というより既にそう
だ。
じつはこれは映像の世界でもおきている。技術の進歩は社会変革を強要し、
システム
を変えてしまう。

20年前に動画を作って公開することは無理だったが今は出来る。
結果
作品数は天文学的に増えて多くの関係者/技術者の単価を引きずり下ろした。
そしてそれ
は今後も加速する。
圧倒的な差異を見せられる天才/秀才と凡人の格差は大きく広がって
行くでしょうね。

でもそれはそんなに悪いことじゃない。



村上春樹風に言えば、

僕は僕の作りたいものを作る。そして世界のどこかで誰かがそれをみてくれる。気に入ればお金を払ってくれるし、気に入らなければお金は払われない。そう言うお仕事だ。ただそれだけだ。やれやれだ。

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