2013年1月16日水曜日

イカだけで16%だってよ

昨年暮れからTVの企画会議に出まくって本当にこの世界は視聴率が大事なんだなと思っている所にまさかのイカだけで16%。日本人の知性が感じられていい話しだと思ったら高校の同級生が国際撮影チームの一員だった。
『深海の超巨大イカ』



で、そのイカにひっかけて東浩紀@hazumaさんが杏野はるなのブログ(ダイオウイカ×日本の地上波×レベル)を取り上げてTV嫌い発言をしていたので私もひっそり持論を展開してみます。

意味なくタレント起用しないで、ギャラ経費をかけずに取材にかけて欲しいなあと、8年前、私が17歳位の時からちょいちょいブログ等に書いているのですが、なかなか変わらない。
(本文より)


基本的には彼女の意見には同意します。私もドキュメンタリーにはタレントいらないと思う。取り上げている内容に関して素人の意見なんていらん。前後の内容が良ければ良いほどそうだ。

先日、これを改めて会議の場で言ってみた。(ことあるごとに言ってるんですけどね)すると作り手側からすれば60分は長い。飽きさせずに見させるために途中で箸休めが必要だと聞いた。でもそれならプロの意見を挟めばいい。もう一つ言えば識者の意見を入れる時の画角のなんと画一的な事が。ディスカバリーやナショジオなどのドキュメンタリーではもっと変化をつけるし、そこで抜く。下らんタレントいらん。

先日の小学生の集団行動の番組でもよくわからんタレントがでていた。なのにフォーカスが甘かったり手ぶれがひどかったり。タレントではなくて技術クルーに金を使えよ。と思う。そう思っていましたよ。私も。だからそもそもTVを見ていませんでした。

でもね作り手側にまわって見えた事は沢山あります。

そもそも大前提として、やはりタレントが出ている方が数字が取れるという厳然たる事実があるんです。知らない人の小難しい解説よりも知ってる人のすっごーいというコメントを喜ぶ人が沢山テレビを見ている。実際にタレントがでてないと数字が落ちる事はままある。むしろクリエィテブの放棄じゃないかと言うくらいにタレントに頼っている部分すらある。

と思っていたのにイカだけで高視聴率。

こういうことが続けば変わって行きます。


TVに限らず作り手側は必死に売れるものを考えているんです。つまり作り続けられているものはそれなりに支持されているんです。一部の特権階級がごり押しでどうにかなるもんではないんです(多少なるけど)。民意は反映されてますよ。TVもメディアもそして政治もね。

バラエティー要素を排除したドキュメンタリーが少ない(ほぼ皆無)のは、それが数字が取れないからです。(と思われていた)

ほとんどの発信者と言うか作り手は作りたいものを作っているのではなくて売れるものが何かを考えて作ってるんです。それがテレビだろうが、メディアだろうが、政治だろうが。

あ、ちなみに私は先月からTVの世界に来るまでは平均テレビ視聴率は週二時間以下でした。

なんて偉そうな事を言ってる割に数ヶ月後に私が参加した番組によくわからんタレントが出ているからって怒らないでね。マスに売れるものを作るのがお仕事ですから。そして長いものにはまかれる主義なんです。それこそグルグルに。



やっぱりNスペはいいね。世界に誇れる。






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