2013年3月14日木曜日

小人蟄居して読書する

行けそうだと思ってたモノがダメだったり、粘ってるモノがやっぱり決まらなかったり、それでも新しいモノは次々とわいて来て、目の前のことを消化することが精一杯になって来た。一番危険な状態ですね。

昔アーサーへイリーの「ストロングメディスン」というアメリカの医療と製薬会社を取り上げた小説で医者はどんなに忙しくても勉強しなければならない。ク ローゼットに隠れてでも本を読めみたいな記述があって、今でも良く思い出します。煮詰まってくるとすぐにこれを思い出して本、マンガ、ネットに逃避します。はたまたリアルコミニケーションだとばかりに人と会ったり...

絶版になっているようでアマゾンにも中古しかなかった。企業小説として抜群におもしろく多分今読んでもあせてないと思うんですけどね。再読してみるかな。



仕事上でのアウトプットが多すぎるとインプットが追いつかなくなる。そもそも欲求不満になる。知的欲求が満たされないと心も荒みますね...

最近のストレス発散は移動の空き時間にマン喫に閉じこもってのマンガ爆読みです。
はまってるのはこれです。

秦の始皇帝を題材にしたこのマンガちまたの評判通り



取引先の指示に従って準備していた案件が知らぬ間にクライアントプレが終わっていたことを突如告げられる。こういう時にどうも怒る気になれない、わーわー騒いで、強引に再度ねじ込んだり出来るプロデューサーが豪腕なんだろうな。

へっぽこPとしては「またなんかあったらよろしくお願いします」でへらへらにこにこ終わっちゃう。良いのか悪いのかわからないけどもう変わらないだろうなこのスタイルは。

自分の頼んだミックスフライ定食がなかなかこないのに、後から来た人が先に食べ終わって出て行くのを見てイライラして、もう我慢できん、文句言うぞと思って立ち上がる所で目が覚めた。外を見れば朝四時のしとしと雨の木曜日。 それなりには色々貯まってそうだ。

今週末は唐揚げ片手に閉じこもろう。

お供はこれです。ジャレドの新作!




2013年3月5日火曜日

TVは冬の時代?ー再び

世論を騒がす問題発言と視聴率(人気)の関係はかくも複雑。日米双方で似たようなニュースが出たので、備忘録的に...

苦情が殺到した『テッド』のセス司会のアカデミー賞、視聴率と世論は比例せず
- シネマトゥデイ via @cinematoday
 全米で約4,030万人が視聴し、3年ぶりに4,000万人の大台を突破した第85回アカデミー賞授賞式。一方で、司会を務めたセス・マクファーレンが 飛ばした人種や性に対する辛口ジョークには、一般視聴者はもちろん、人権団体からも抗議や苦情が多数寄せられ、セスのジョークが広くは受け入れられなかっ たことが明らかになっている。
(シネマトゥデイ本文より)

「怒られない番組が、視聴者が求めてる番組とは限らない」
お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が、放送倫理・番組向上機構(BPO)の役割について「放送倫理・番組向上機構を設けてから、番組って本当に向上してきたのだろうか?」 (中略)

 「怒られない番組が、視聴者が求めてる番組とは限らない…テレビ関係者が視聴者に向けて作りたい気持ちをフルスイング出来る場所が必要なのでは?」

 若者を中心にテレビ離れが深刻化している現状だけに、本当に視聴者が求める番組作りのあり方が問われている。
(ニコニコニュース本文より)


視聴者のマジョリティーが見たいと思っているものが往々にして一部の人間が不快に感じることが多々あるというのうは厳然たる事実ではないだろうか?
言論、表現の自由と同様に苦情を言う自由もある。どこで線引きするかという難しさ。結局のところ、適度に問題を喚起することで社会的な許容範囲は何となく決まっているんでしょうね。

なんてテレビを憂いている間になかなかすごいニュースが飛び込んできました...
ネットとテレビの対立は言われて久しいけれど、諸外国では着々と進んでいます。
テレビは冬の時代?

米国テレビ業界を震撼させたネットドラマ
監督:デビッド・フィンチャー。主演:ケビン・スペーシー、「時間帯の制限もなし。視聴率も関係なし。スポンサーに気を遣うこともなければ、コマーシャルで話が中断される心配もない

日本では米国ほどPCが普及していないしという前提があるとしても、これはすごいニュースです。Vシネマと言う文化もあったわけですから、日本から生まれても良かったかも。レンタル市場は完全にT屋が席巻しているとはいえ、スマフォやタブレットでの視聴が伸びれば日本も一気に変わるのかも。

にしても13話で100億の予算はすごいな。さすがに日本ではそんな予算は組めない...

でもちょっと計算してみましょう。超ざっくりで細かい要素を省いてます。

2700万人(会員数)x$8(月額)x12ヶ月で年間約2300億。
番組のほとんどが映画の二次使用なのでソフト制作費はこれ以外にない。
会社が若いのでオーバーヘッドも少ない。
それでも60分のTV映画と考えればアメリカの平均的な劇場公開作品の予算と比べればかなり低予算ですね。TV映画としては相場くらいかも(要精査)


で、某国の国営放送はちなみに
4000万(会員数)x1200(月額)x12ヶ月で約5700億円
というキラー放送局です。こちらは二次使用では売りまくり、権利関係ぼろ儲け、ただ問題は創立から長いのでオーバーヘッドが超高コスト。
一本あたりがどのくらいで作られてるのかわかりませんが、ドラマのクオリティーはまったく負けてないと思いますけどね。



翻って再度作り手側としての視点...

TBSメディア総合研究所代表の氏家夏彦氏のブログです。
テレビがつまらなくなった理由(氏家)
前述したように「視聴率をとれ」、「番組をハズすな」、「問題は起こすな」、「金をかけるな」は、経営として正しい判断だ。判断というより当たり 前、当然のことだ。しかしそれを実現するために、現場にどのような指示を出すのが正しいのか。そのまま伝える事で逆の効果が発生し、負のスパイラルに落込 むのであれば、その指示は間違っていることになる。そこで頭をひねることが大切なんじゃないか、と思う昨今です。(あやとりブログ氏家夏彦より抜粋)


でこの文章に対して某局の某カリスマPがこのように書き込んでいました。

そもそも「視聴率をとれ」、「番組をハズすな」、「問題は起こすな」、「金をかけるな」というのは、”無理難題とも言える要求"なんだろうか?
製造業の世界で「売れるものを作れ」「ヒットさせろ」「不良品は出すな」「コストを抑えろ」と言って、誰が「それは無理難題だ!」と突っ込むんだろう…。


多くのヒット番組を作られた方だけにこの言葉は重い。でもまぁきっと作り手側の矜持、心構えとして言ったのでは推察されている方がおりました。



最近どっぷりとTV制作に関わる物として肝に命じて精進させていただきます。


録画機能に優れたレグザは業界人必須アイテムらしいです。
最近以上に見なければならない番組が増えたので一瞬購入を考えましたが、なんか負けた気がするので嫌だ...
というよりあえて「テレビを見ない」でテレビをプロデュースするとかね。




2013年3月4日月曜日

プロとアマチュアの境目 再び

勇気を持って言ってみる。でもFBでは怖いのでブログにしてみました...

区が無報酬デザイナー募集…抗議殺到、計画中止  YOMIURI ONLINE(読売新聞)

に関するこのエントリーに個人的には賛成です。
無報酬デザイナーを募集して何が悪い..

「正当な対価を支払うべき→正当な対価は当事者同士が決めるべきもの」(本文より)

これに尽きる。無料でもメリットを感じる人が募集する訳ですから。

結局はそれでも他を圧倒するだけの質と量をこなせる人だけがプロとして残って行ける。アマチュアには一発はあっても連発はない。一発屋の天才アマチュアはプロにはなれない。最終的にはセカンドチャンスをもらえ続けるかどうかにプロとアマの大きな違いがあると思っています。

以前ブログにも書きましたが、世界中何十万人といる一発屋とプロは戦って行かなければならないというだけです。まさにみんなが望む実力社会になりつつある訳ですからこれはこれで良いことだと思います。

以前のペンギンぶろぐ:
プロとアマチュアの境目  2011/11月

ちょうどこの本を読み終わって感動して、TVの仕事を本格的にする前に読んでいたら感想が変わったかなと言ったようなことを書こうと思うっていたら、TVの仕事を少ししかしていなかった2年前にも今と同じような感想をブログに書いていたので自分的にびっくりでした。



家入氏のこれはこれで極論だとは思いますが...
*家入一真さん@hbkrの

プロとアマの違いなんてなくなるという話
参入コストが急速に下がってくなかで、本当の意味で一億総クリエイターの時代がやってきてるよ。出版もデザインも音楽もファッションも絵画も、極端な事を 言うと消費者数を作り手が上回る時代がくる。その中でクリエイターがやるべき事は何か。業界という名の共同幻想を守ってる場合じゃ無いんだよね。

一億総クリエイター時代がくる!なんて理想郷の様に僕もみんなも口にしてたけど、そんな時代が本当に訪れた時、プロフェッショナルとアマチュア、メジャー とインディーズなんて境界線は全て曖昧になり、今までプロとして食えてた人が食えなくなるんだよ。儲かるのはプラットフォーマーだけ。



消費者がすべてを見れる訳ではないから編集やキューレーターの存在価値も上がるとは思います。今のように大手がやる必要はなくなるでしょうか。。。

武田信玄18代目末裔騒動

2/21
スッゲーの来たぞ!武田信玄18代目末裔の小悪魔agehaモデル登場!突っ込みどこ満載。158cm35kgFカップが本当なら何かの病気だから早く病院に行った方が良い。
風林火山ギャル!
武田信玄の末裔,武田あんりが小悪魔agehaのモデルに!?画像あり!
BDmGUJbCQAA5_Ezdf.jpg


2/26
訂正とお詫び:
先日お伝えした武田信玄の末裔モデルは残念ながら偽物でした
小悪魔ageha自称「武田信玄の末裔」モデルが武田家公式ブログに真っ二つにされる



瞬殺でした...



とはいえ、かのスケート選手も怪しまれているそうで、血族かどうかを完全証明するのは意外と難しいそうです。




2013年3月3日日曜日

コスプレとアニメ

一般的な日本人がどれだけ否定しようが、海外からみれば日本人は大のコスプレ好き。差異が面白いんだから良くも悪くもメディアの力とはそう言うことなんですよね。
 【東京マラソン2013】おもしろコスプレ・ランナー画像集

だからといってこれは違うよね、、、


*Real Life Anime Girl: http://ow.ly/hZHZw via @youtube50歳のアニメファンの日本人と結婚したいならともかくハリウッドに行きたいなら間違っているというコメントがどうにもリアルすぎる。

っていうかキモイ
...





2013年3月2日土曜日

探し物は何ですか?

とかく色々な物事に正解があると思うことの弊害は大きい。これが日本人の特性で受験システムが生んだ弊害だと言うのは極論だとは思うけど、子弟制度や免許皆伝家元システムからくるマニュアルバンザイ思考あたりは無関係ではないだろう。

日本人の人生は極端な生き方以外ないのか

このブログにあるようなことも同じで「正解」が「いい大学にはいること」から「海外に行って経験を積む」ことに変わっただけ。

正解があると思うから、あるべき姿とか正しい姿を求め、そこにはまらないものは他人なら糾弾し自分なら落ち込むかマニュアル探しを始めてしまう。

目標を設定してがんばれば達成できるという考え方もしばしそこに至る正しい道筋、つまり正解があるという発想に基づいてるのでは。本当は目の前のことで結果を出して行くことで大きな成果を達成できる場合の方が多いのに。つまりはケースバイケースなので正解がない。

成功するかしないかなんて多分に運。とんでもなく成功した方々(ましてやそうでない...)の意見や方法論を真似したり話しを聞いてもあまり意味はないように思う。だってその人達じゃないんだから。

だからこそ普遍性を持つような昔からある名言って実は対になってる物も多くて、結局はケースバイケースってことなんですよね。

一石二鳥>二兎を追うもの一兎も得ず
腹が減っては戦が出来ぬ>武士は食わねど高楊枝

寸分違わぬ同じ物を手工業で作る場合等は長年に渡って育まれて来た経験値に基づいた正解値というのは確かにあるかかもしれない。でもそれって実は本当に高高度に純度をたかめた神業達人レベルのものだけで、具体的にモノをつくっていない仕事術とか処世術とかクリエィテブとか営業とかマネジメントとかとそもそも違うし、そこに至る道筋はそれこそ千差万別。

僕は仕事を教える時にあまり指示を出しません。というかほったらかし。「私のやり方」を他人が超えることは絶対にない。だって「私のやり方」だからです。私より上手くやれる訳がない。

トップが自分のやり方を部下に押し付けてると仕事にプラスを与えない。なぜならそれは同じ手法つまり同じ見方になってしまうから。違うやり方にイライラしながら進めるからこそ仕事の幅が広がって行く。自分のコピーはいらんよ。

基本、子供の教育に関しても同じです。これはこうなんだとはあまり言わないようしています、私はこう思うけど君はどう思う?というスタンスは大事にしたいなと思っています。

そろそろ万人向けの一般論的正解がないってことに気づいた方がいいと思うんですけど。
自分にとっての正解をどうやって探せるか?あるはずのない正解を探しているよりもよっぽど建設的なのではないでしょうか。

結局の所、何となく人生をうまくやれてる人とやれてない人の差はそこに気づけてるかどうかだと思う今日のこの頃です。(当然ですがうまくやれてるというのは経済的成功のみを意味しません。)






2013年3月1日金曜日

ナガクモツモノ...




20年以上前にアメリカへ渡った時に履いていたChippewaのブーツ。右の縫い目部分から壊れ た。いくつかのリペアショップに尋ねるも修繕にはお金と時間がかかる上に同じように直せるかは保証できないと言われる。裏底は4〜5回換えて履き継いで来 た。ビブラムソール+スニカー用のインナーで帰国後は10Kを歩いたこともある。この度、本当に名残惜しいが残念ながらさようならすることにしました。


hanesの靴下は6足$9.99。繊細で履き心地がいいけどすぐに穴があく日本のとはちがって、アメリカコットン使用なんで無骨だけどとにかく丈夫。ガ ンガンはいて洗っても全く穴があかない。これもかれこれ10年選手。若い頃にはイイモノは長く持つという意味がよくわからなかったけど。それは文字通りに 「長く持つ」だってことに歳を取ってから気づきますね。



さすがにやせたり太ったりも激しいので10年以上付き合いのある服は本当に減ってしまった。あと、残っているのはギャルソンとアニエスBのシャツ、 破れても捨てられないリーバイスとDieselのデニムぐらいだな。