2013年4月28日日曜日

ビバ!プロデューサー!!

物販やビジネスコンサルっぽい事もしているのでハイパーメディアプロデュサーを自認している私ではありますが、基本的に仕事の8割くらいは大まかに言ってしまえば映像制作です。

仕事の幅が広がるにつれ思うところが少しだけ変わって来たので、ちょっとまとめてみました。


1「立ち上げ」
企画を練る、企画を通す、

2「プリプロ」
構成を練る、演出を含めたスタッフ、キャストを決める、

3「プロダクション」
制作陣が入ってくる、撮影の準備、撮影、

4「ポストプロダクション」
編集、仕上げ、

5「納品」
公開

ほとんどすべての映像媒体作品には上記のような流れがあります。TV、CM、私は今までは制作がメインだったのでほとんどの場合は撮影の前後に関わる事が多かった。

米国にいた頃はまさに撮影だけを請け負う事が多く、仕事の九割くらいは現場仕事が中心。大きなプロジェクトにプロデューサーや助監督として個人で雇われることも沢山ありました。(先日久しぶりに助監督をやり、楽しかった)

日本に帰国後は企画から手伝う事も多くなり、現場よりも会議が増えてきました。去年の暮れからTVのプロデューサーをガッツリとやるようになってからは更に会議が増えました。ちなみにかなりの時間がかかる場合が多いにも関わらず上記1番の作業には媒体問わずお金がでない事も多いです。

出来上がったものにはそこに至る様々な行程を経て来ており、その結果だけを受け手側が見てるんだなと最近しみじみ思います。当たり前すぎるほどに当たり前ですが。

企画を通すために企画書やコンセプトを何度も作り直し企画が通り、予算が足りないという現実の調整、撮影手法、スケジュール管理を乗り越えて撮影に至っても、現場での技術的問題、天候、事故など様々なハプニングも沢山ある。編集段階に入っても様々な思惑が入り乱れ、横やりが入りまくって当初の予想とは変わってしまう事もしばしば、なんとかそれらを乗り越えて自分の予想通りのものでクライアントのOKをもらって公開となっても、それこそ評価はミズモノ。だからといって言い訳をしても始まりません。当たり前だがそこに至る苦労とはまったく関係なく評価される。

面白いな、すごいな、新しいな、という作品に出会えた時、企画を通したプレゼン力とアイデアを具現化した演出力と最終的に完成させたという意思の強さに感嘆します。たとえそれが作り手の当初の思惑と違ったモノだったとしてもです。

誰も考えた事がないような斬新なアイデアって実はそんなにないんです。企画会議を突破できなかったり、上記のような途中の過程で変わって骨抜きなったり、もしくは別物になってしまたり、、、。

あらゆる艱難辛苦を乗り越えて、完成したものへの評価は絶対的に結果のみ、過程はいっさい評価されない。基本的に努力賞はありません。ほとんどの仕事が基本はそうなんですけど。過程が評価されるのは学校だけです。


なのに”ではなく”だからこそ”媒体が何であれプロデューサーは本当に楽しいですね。


なので最近ではTV、CM、ミュージックビデオ等を見ても漫画を読んでも面白い仕掛けを見ても企画書はどんなだったんだろう?プレゼンは?会議は?完全に職業病です。


自分が面白いものを作るのか他人が面白いと思ってくれるものを作るのか?誰が誰のために作るのか?高いところを目指したいと思いつつも誰に取っての高さなのか?そもそも高さとは?


「批評家ではなく当事者たれ」
(出典はイマイチ不明ですが、松下幸之助だったようね、、、)


少しでも皆さんが楽しんでいただけるもの作れるように
これからも、今まで以上に楽しんで仕事に励んでいきます!!





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