2013年2月24日日曜日

ツモレル?

最近テレビの人達とのおつきあいが増えて、気になっていることがあります。

それは麻雀用語の多用。改めて考えてみると連チャン、トイメン(対面)、ちょんぼ、リー チなど、多くの言葉がかなり前から一般語化しているんですよね。でもTV業界に入るまで聞いたことがなかったのがツモる(出演承諾をとる)、配牌(オープンの時の配役)、多配(縁者が多すぎ)などにはちょっと違和感を感じてます。要するにマージャン牌と出演者を掛けている訳で、気分的には麻雀ゲームそのものと比喩している感じでしょうか。予想以上にトークが盛り上がった場合に「はねる」とも言うのですが、これなんかも満貫の上役であるハネ満の「はね」から来ているように思えます。




かつて程、麻雀が流行っているとは思えないし、そもそも使っている人達が麻雀をやっているとも思えない。だから耳にするたびになんだか少しだけこそばいです。CMや映画の出演者をツモルって聞いたことがないので多分TV業界だけではと思われます。

「○Xさんがツモレれば(番組)成立するね」

「収録で○○さんとXXさんのトークが思った以上にはねてさあー、
裏ドラ乗っちゃった感じ」

個人的には意地でも使わないようにしているのですが、つい使っちゃうとなんか負けた気がしてしまいます。こういう言葉って共通認識で成り立っているので、使いやすかったりもするからコワイ。単純にうつっちゃうってこともあるでしょうが。



導線確保おねがいします!
撮影現場で誘導路を意味する言葉として導線が使われ始めた時も違和感あった。一体どこからだろうと常々気になっていたのですが、「大改造!!ビフォーアフター」で家の中での通路の説明でも動線がよく使かわれているので用法としてはまちがってないんだとは思っていました。撮影現場では荷物の搬入経路や出演者の通り道として使われます。建築業界は知りませんが、撮影現場ではここ10年くらいではなかろうか。

ググってみたらこんな記事がありました。なかなか面白い考察です。
建設業界は「動線」、百貨店は「導線」 ドウセンその違いは?  :日本経済新聞
 建物の中などを人や物が移動する際に軌跡や方向を表し、「○○のドウセンを確保する」のように使われるドウセンに当てはまる漢字を思い浮かべてくださ い。一般的には「動線」が適切ですが、特定の業界では「導線」も使います。ところが両者は本をただせば別の言葉で、本来の意味からは“平行線”の関係だっ たはずなのです。動線と導線に意味の重なりが生じた理由を探ると、2本の線を結んだ「斜めの線」の存在が浮かんできました。(本文より)


クレデン?
広告業界のカタカナ和製英語連発もたまに?ってなりますよね。次々と生まれては消えていきます。ちなみにクレデンはクレデンシャルの略で英語のCredentialには信任状、資格、業績、適正と言った意味ですが、コンサルティングの会社では実績履歴としても使われているそうです。(exBizuWord)広告業界では自社の業務説明的使われているようです。

クレデンにお伺いしてもよろしいでしょうか?」


そういえば最近ギミック(仕掛けやトリック)ってきかなくなったな。

「そのへんのギミックを考えて行かないと詰めが甘いよね」


スペック
人の身体的特徴、趣味、学歴、仕事)は2chから来たのかな?

「まずはスペック晒せやゴルァー」


最近気になっているのはソーシャル。SNS(ソーシャルネットワークサービス)を略しているんでしょうか。でも話しの流れで使っちゃうんですよね...

「TVとソーシャルの連動が、、、」

でもこの本はオモシロイです。



言葉は生き物ですから基本的に否定をするつもりは全くありません。実際自分もそれなりには使っていますし。でも定着するコトバと消えいて行くコトバの差を考えるとオモシロイですよね。

付記:
テンパるもそうですねという指摘を受けました。麻雀が流行っていた高校生の頃には結構まわりでも使っていました。当時は怒りの頂点を現していましたが、最近混乱を現すパニクると同義っぽい使われかたの方が多いような気がしますね。でもググってみたらちょっと違いました。

(前略)テンパるは「準備万全の状態になる」や「目一杯の状態になる」という意味を持つようになる。更に2000年頃から後者 の「目一杯の状態になる」が「余裕がなくなる」という悪い意味を持ち、「あわてて動揺する」「焦る」「のぼせる」「薬物で混乱する」など様々な余裕のない 場面で使われるようになる。(日本俗語辞書元々良い意味のときなんてあったかな?っていうほうが率直な感想です。

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