2017年12月4日月曜日

SHINES 選考委員のお仕事を終えて

昨日は22人のカメラマンの写真をみてプレゼンを聞き
これまた竹中直人さんをはじめとした多彩な顔ぶれの審査員と共に協議して、
それでいて一人 が一人の受賞を選べるという
なんとも溢れる脳汁が沸騰するような楽しい十二時間を過ごさせていただきました。

ファインアートだろうが商業アートだろうがとっかかりはすべてプレゼンです。
そこを勝ち抜かないとまず舞台に立ててない。
日本人のクリエーターの多くがなぁなぁな師弟制度(壊れつつあるが)村社会に
生きているのでこれができない。

クリエティブって結局答えがなくて、「誰がいいって言ったか?」みたいなことだったりもする。その先に大衆評価があって、しかものその評価すら水物。つまり作られる前にはわからないことが多すぎるのだ。なので結果だけで売れるかどうかを見極めるのは非常に難しいし、リスクも高すぎる。

なので、発注する側は柔軟な対応力、潜在的な才能、技術と言ったことを知りたい。
完成品をコントロールしたいとかではなく、できれば持続性のある買い物をしたいのだ。本当に完成形だけで判断できるのは最終消費者だけで、そこに見せる権限を持つ人々にとって多様性、柔軟性、持続性は大切な要素。

作品だけを見て欲しいという声もあるが、それはギャラリーに並んだ後だ。
まずはギャラリーに並べてもらわないと。始まらない。
『舞台に立っていない』とはそういうことだ。

だからプレゼン=売り込みが大事。


なのでキャノン様、本当に素晴らしい企画SHINESをありがとうございます。
さぁて、 写真集作り楽しみだ!!!


http://canon.jp/event/photo/shines/index.html

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