2011年8月27日土曜日

人類の進化

最近人類の起源について面白い記事が立て続けに出ました。
元々文化人類学的な事が大好きなんですけど、
最近はそれが人類そのものの起源までさかのぼれそうに
なってきていて目が離せません。



このニュースを読んでいて一番興味を引かれたのは 

多くの霊長類が1日の行動時間のうち48%を食事に費やす。
 しかし、ハーバード大の研究によると、
1日の行動時間に対する食事時間の割合は、
ホモ・エレクトスが6.1%、ネアンデルタール人が7%、
現代人は4.7%となっている。
体重は増えたが、臼歯のサイズは小さくなっていた。
火と道具を使用して調理をすることで摂取可能なカロリーが
増えて食料探しや食事自体にかかる時間が少なくなった。
”研究は「食事にかける時間と臼歯の大きさは、
人類と他の霊長類とでは大きく違っている。
この違いは更新世(約250万年前~1万1700年前)
が始まったころから現れた」と指摘している。” 
(本文より抜粋して要約)*

確かに動物園に行けばよくわかるが
ほとんどの動物は食べてるか寝てるかだ。
思考実験をしてみる
一日の行動時間が仮に睡眠時間を引いた16時間として、
食事にかかる時間が5%として48分
霊長類が食事に使う以外の時間を
全て狩りなどの食料採集に使ったとして8時間。
そうすると合計で16h-1h(48m)-8hとすると
なんと一日に7時間もの余剰時間が出来る計算になる。

この余剰時間は文化を起源と発展に大きく寄与している事だろう。
とはいえ家畜やペットから文化が生まれてないから
もちろんそれだけが原因ではないだろうが。
いずれにしても人類進歩の偉大なる一歩のひとつが加熱調理、
すなわち火の制御であることは間違いない。

それにしても一番手前だとしても一万7千年前!


もうひとつがこれ。

現生人類は約6万5000年前にアフリカからアジア、
ヨーロッパへと生息域を広げていき、2つの近縁種を凌駕した。
既に、ネアンデルタール人のDNAの約4%、デニソワ人のDNAの最大6%が
現生人類の一部に引き継がれていることが分かっている。
現生人類のDNAに残された証拠から、
異種間交雑が行われたことは確実とみられているが、
性交渉が暴力的なものだったのか、合意の上だったのか、
関係が長続きしたのかなどについては分かっていない。(本文より抜粋して要約)*

現生人類であるホモサピエンスとネアンデルタール人は
ある時期ヨーロッパで共存していたと思われる時期があります。
もしかすると混血はこのときに起こっているのかもしれません。
ちなみにネアンデルタール人そのものがホモサピエンスに
同化吸収されたという説もあります。
個人的には色々な種を取り込んでいって
雑種化する事で繁栄していると思っています。
DNAパターンが複雑化し、個体ごとの多様性が
高くなり結果として種として強い。
暑がり、寒がりとか、筋肉質とか、小さいとか、大きいとか、
風を引きやすいとか、アレルギー持ちだったりとか、
いろんな人がいるから人間は他種を圧倒していると考えるのは
強引ですかね...

現在人類の起源は猛烈なスピードで研究が進んでおり、
私が70年代に習った事とは全く変わっております。
興味のある方はまずはこちらを一読してみて下さい。
Wiki
人類の進化


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