2013年10月6日日曜日

ちょっとまじめに自由と規制について、、、

気になるまとめを発見したので愚考をさらしてみます。

日本で音楽活動中のとあるアメリカ人の主張がなかなか興味深い 

「音楽を楽しむのにJASRACなんていらない。
 CDは無料で配ってしまおう」と本気で考えている。
 不振にあえぐ日本の音楽業界を変えていきたいからだという


私も元々は違法ダウンロードをどんどん認めて広げる方が結果として業界全体のためと思っていました。

でもちょっとまて、、、


昨年度、音楽業界全体の売り上げが日本は米国をぬいてトップとなりました。


 国際レコード産業連盟(IFPI、本部・ロンドン)は8日、CDやダウンロードを合わせた音楽ソフトの売上高で、日本が2012年に初めて米国を抜き、 世界最大市場になったと発表した。同日公表された12年の世界音楽産業統計によると、日本の音楽ソフトの売上高は約43億ドル(約4200億円)で、約 41億ドルの米国を上回った。日米逆転は1973年の統計開始以来、初めて。 


不振にあえぐのは世界中の音楽業界で別に日本だけじゃない。 そんな中でガチガチに権利を守る日本のやり方はある意味成功していると言える。もちろん弊害がない訳ではない、このやり方はいわゆる既得権益を持っている人が長く継続的にお金が入る仕組みになっている。単純にいえば一発当てれば寝て暮らせる。だが、最近そもそも発売されているCD自体は売れなくなっているので新人はなかなかその仕組み側に入れない。米国のやり方は新しい音楽に触れる機会や回数を増やすので音楽業界全体の底上げには明らかにつながっている。

ちなみにCDが何百万枚も売れて音楽業界が超絶うはうは言ってたのは90年代だけです。それ以前はそもそも発売されている楽曲の数も少ないし、レコードプレイヤーなんて誰の家にあった訳でもない。FMレコパルなんて本もあってみんなラジオで音楽を聴いていた。まぁ彼らの主張はだからネット配信もラジオと割り切ろうってことなんでしょうが、、、

とはいえ技術の進歩がその辺を変えてしまったからな、、、
*以前のブログ>1993と2013




同じような話で
Amazonの書籍割引と無料配達を禁止する法案が書店を守るためフランスで可決へ - GIGAZINE

を受けてNY在住の文芸エージェント大原ケイさんのツイートがオモシロかったので以下抜粋します。

フランスは書店を守るために色々な措置を本気で施しているのでこんくらい驚くに当たらない。

日本だと出版文化を守るために〜とか言って結局大手版元を守るだけのお為ごかしが多いけど、フランス人、そこはマジだからw

一方、アメリカは自由市場主義の元、完全放置なので書店が自ら強くならざるを得ない。中途半端な生殺しがいちばんよろしくないかと。


組合が強く社会主義なフランスは徹底的に権益を守るため本屋さんはつぶれないでしょう。でもほぼすべての本が即日届く便利さ安さを消費者は楽しめない。

規制が少なく自由競争なアメリカでは安くて便利なサービスを消費者は楽しめますが、街の本屋はつぶれサービスは画一化し情緒は失われて行くでしょう。

どちらにも一長一短ある。

自由な競争は弱肉強食を生み、その結果一強(勝者)が生まれマーケットを支配し、やがて硬直化を生み腐敗する。

規制は安定を生み、その結果一強(規制者)が生まれ
マーケットを支配し、やがて硬直化を生み腐敗する資本主義と共産主義ともちなみに同じ結末。


大きな違いは腐敗した時に次の新しいサービスや価値観が自由競争つまり資本主義の方が生まれやすいと言う事。つまり腐敗からの自浄作用が早い。




よって私は変革期の痛みを伴ってでも消費者の利益を最優先するほうが長い目で見た良き社会を生み出せると信じています、、、つまり規制の少ない方。

そう考えてくると最終的には彼の意見には賛成となる。いったんはビジネスとしての音楽はよりいっそう厳しくなるでしょうが、それでも進むしかないように思えます。というかその流れを止める事はおそらくできないのではないでしょうか。

付記:彼の主張の根幹はライブ中心ですがスタジオでガチガチに作り込んだ超絶完成度の音楽も沢山あることを忘れては行けません。



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