2013年2月17日日曜日

TVは冬の時代?

子供の頃は当然ながら沢山TVを見ていました。でも18歳を過ぎたあたりからはほとんどまともに見ていませんでした。外の世界が忙しかったり、楽しかったり、本も読むし、30歳手前くらい(90年代後半)からはネットも見るしで時間そのものがなかった。

ここ10年くらいは完全にネットバンザイになって、むしろろテレビはオワコンなんじゃないかと思っていました。ほとんどアンチ。

それが昨年末からTVに関わるようになり今までにないくらいにTVを見続けて来て、改めて思う。意外とオモシロイなと。

非常に特殊なメディアで他の媒体とは持ってる性質が圧倒的に違う。TVの位置づけは国によって違っていて、国民性というよりも教育レベルやインフラによるも部分も多い。そんな中で日本のTVは今現在でも圧倒的な影響力を持っている。

とはいえ世界的にはインフラとしてのテレビは厳しくなって来てることは事実。

WEB テレビ60年“自分流視聴”浸透
さまざまなメディアなどの中から暮らしに欠かせないものを1つだけ選んでもらったところ、テレビを選択した人は半数以上の51%に上りました。
しかし、若い世代ほどテレビを選ぶ人が少なくなり、16歳から29歳の男性は、31%がウェブサイトを選び、テレビは23%にとどまりました。
また、16歳から29歳の女性は、テレビが23%、音楽が22%でほぼ並び、ウェブサイトは15%でした。(
本文より)

*BBCがテレビより先にネット上(スマフォなど)で配信。
番 組をテレビよりも先にスマフォ用のアプリ配信するというのは日本ではまだまだの感覚。とはいえアメリカでは数年前から多くのドラマやスポーツがネットとテ レビ同時です。 アメリカとはPCの普及率が違ったので一概には言えないと思っていましたが、スマフォやタブレットが普及してくるとそうも言ってられません。

ただ、ネットがTVに取って代わるというのは少し違うような気がしています。NHKの記事内でも触れられているように同じ番組を視聴しながらSNSを楽しむようなスタイルも出て来ているので、やっぱりまだまだやりようはある。

WEB テレビ60年“自分流視聴”浸透
テレビに関する情報や感想を、SNSの交流サイトで読んだり、書き込んだりしたことがある人は、全体の22%。若い世代で利用する人が多く、特に16歳から29歳の男女のおよそ40%が、「週に1日以上」SNSのサイトに書き込むなどしていました。


アメリカではこんなデーターもある。
Facebookが発表。グラミー賞関連の「いいね!」とコメントは4300万件。先週のスーパーボウルは2600万件 via @jptechcrunch

これらはTVの視聴スタイルをソーシャルが変えている好例。
私 にも同じ経験がある。私は基本的にそれほどサッカーに興味がない。というよりスポーツ視聴全般に興味がない。ダイジェストで充分だと思っている。でもある 時深夜のサッカーの試合(ワールドカップ?)を見ながらツイッターを見ていたら、かなり面白かった。一緒に観戦している臨場感を味わえるからだ。スポーツ バーにいるような感覚。同好の士が一緒に楽しめる環境をSNSが与え、結果としてテレビの視聴が伸びて行く。これはまさに新しい融合の感覚である。

最近、色々な局の人やTV制作に携わる人々とこんな話しをしています。作り手側にまわったことで話しが具体的になったの中身が濃くなりました。立場を変えて当事者になるとわかるものは沢山ある。テレビの中枢にいる人達は大変な危機感を持っていて、だからこそ私のような門外漢の話しを真剣に聞いてくれる。 色々と実り多い話しが出来て楽しいです。

つねづね各所で言っている私の持論は大事なのはインフラではなく中身。TVかインターネットかは問題ではなく面白いか面白くないかが最重要。人が見るか見ないかはまずはそれありきです。現在テレビを作っている最強のコンテンツメーカー達が本気でネット対応型の番組を作り出せば日本も変わる。

TV放送の歴史なんてわずか60年かそこら、人の一生分も経っていない。何千年と続いて来た演劇と比べらハナクソです。まだまだ過渡期。だからこそ面白い!

冬がくれば春が来る!
2/11/2012 世田谷にて

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