2012年3月18日日曜日

「大きな約束」椎名誠

久しぶりに椎名誠を読みました。
大ベストセラーとなった岳物語、続岳物語のその後です。大きくなった岳少年はアメリカに渡り風太くんが生まれます。物語の中心は父親と息子から、爺と孫へと変わりました。





昔から大好きではありましたが、最近すっかり遠ざかっていた椎名ワールド。相変わらずの軽快さでサッラッと読めます。

昔ほど怒ってないというか丸くなった感じが全体ににじみ出ています。それはそれでほんわかして良いなと思うと同時に物足りなくも感じました。

以前はゆでたうどんに鰹節とマヨネーズと醤油ぶかっけを常食としていたようですが、
最近は蕎麦にラー油と醤油ぶかっけにハマっているようです。基本的にえいやっとぶかっけるのがお好きなんだな〜と妙に感心。

岳物語で椎名さんが別のエッセイで書かれていた話しを良く思い出します。
岳君の中学生の時の担任が小説のファンで、自分の持っていた岳君の印象と本人が違うという事を三者面談だかなんだかで告げられたというような話し。これは色々と複雑だよな〜と今でも時々考えます。初見の時は猛烈に岳君に同情した。有名人を身内に持つと大なり小なりこのような事は起こってしまうし、特にこの場合は物語そのものの主人公ですからね。でも、そういうことに向き合って一生懸命対応しようとしている椎名さんの姿勢も大好きです。年月を経てこの話しについて思う事は少しづ変わってきました。今読んだら完全に椎名さん側に感情移入だろうな〜。







0 件のコメント:

コメントを投稿