2009年8月31日月曜日

こぴぺ

口の上手い無一文と下手な無一文の二人が石ころを拾い
互いにその石ころを1京円で買いあった。
二人の間に石ころは1京円の値がつき
世界一の金持ちで、世界一の借金王となった。

その話は全世界で話題になった。
普通なら馬鹿な話だと一蹴されたであろうが
メディアは話題性を煽って視聴率をあげるため
口の上手い方の石だけを無一文を世界一の金持ちにした不思議な石と
大々的に伝えたからだ。

すぐに その石を2京円で買いたいという投資家集団が現れた
その投資家集団は話題が冷めないうちに3京円で次の投資家集団に売りさばいた。

次の投資家集団は 所有の権利を分散式して
多くの人々に格安で所有できますと売り込み5京円の売上を上げた。

石ころは 瞬く間にその価値を5京円ほど上げた。
そして、ついに石ころは御神体となり 全世界の人々の金儲けのシンボルとなって
崇めたて続けられた。

もう一つの口下手の石ころは、買って早々に 道端に捨てられていた。

ある日、口の上手い無一文だった奴が 口下手の無一文に
あの石を2京円で買い戻したいと願い出てきた。

口下手の無一文は、その辺の石を拾い手渡して、2京円を手に入れた。

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