2011年11月19日土曜日

能登半島/石川県七尾の旅 その三

石川県在住の陶芸家東龍知右門さんに誘われてふらふらと石川県七尾から輪島までやってきました。

その一 東京から七尾へ
その二 七尾から輪島へ
 輪島でなんとも高尚な時間を過ごさせていただいた後は一路七尾へ戻ります。七尾−輪島間は約60キロあるのですが、その間はほぼ山間部で人家もほとんどありません。ちょうど紅葉シーズンということもあり、車窓からの景色はとても美しかったです。でも夕焼けは山間部のためあまりきれいには見えませんでした。どっちにしてもまったく写真を撮ってません。この辺でうっすら気づいた事は能登半島ってかなりでかくねーか?って事でした。中心部である金沢を含んでないのに結構な移動距離です。
 さて、夜は東龍さんの経営するPassione Ritrovo Kiricoで地元の方々との懇親会という名の飲み会。七尾湾で取れた魚介類と朝取りのキノコをふんだんに使ったピザとパスタをいただく。ナポリばりの石窯の威力は絶大でした。コゴチのエスカベッシュも美味しかった〜。また陶芸家である東龍さんの焼き物が贅沢に使われているので、自分が一瞬どこにいるのかわからなくなるくらい洗練された料理を堪能させていただきました。
 飲み会という名の懇親会に参加したのは地元で焼き物をされている方々が主体。七尾の方が半分、金沢の方が半分ほどで計10人ほどでしょうか。そこでは石川県のこと、七尾のこと、芸術のことなど、沢山の実り多きお話しをさせていただきました。
 そしてなんとその様子が地元の北陸中日新聞に紹介されてしまいました。なんだか美味しいもの食べて、わいわいやっていただけのような気もしますが、一応新しい事を始めようとしていると取っていただけたようです。ありがたいことです。というか引っ込みがつかなくなってしまいました。

 
 私にとって興味深かった話しの一つが地名に関する挨拶の流れ。例えばお互いが七尾市の出身である事が確認された次の質問は町名。ここまではいいのですが、その次が屋号らしい。屋号?在所ともいうらしい。すくなくとも私の生まれ育った西東京でも、その後の人生でも何度なく繰り返されてきた、出身地応答の中で一度たりとも聞いた事がない単語。屋号と在所。
 Wikiによれば「屋号」とは1)名字を持てない商人や豪農が取引に必要なために使ったものと、 2)古くからの地域や特定の集まりに根付いた家にその特徴を使ってつけたもの。また、地域によっては家の姓に代わるものとしても用いられたりもしているらしいです。(Wiki屋号より要約)
「在所」とはgoo辞書によれば  
)人が住んでいる所。また、物が存在する所。ありか
)郷里。くにもと。「生まれ―」 
)都会から離れた地方。田舎。ざい。「―住まい」 

 在所という言葉も普段私は使った事がないし、屋号と言えば1)お店の名前でしか使った事がない。この場合は屋号も在所も2)の意味で使われている。

  さらに驚くのがその次の質問が長男/長女か次男/次女だそうです。これにはもっとびっくり。以前岡山の出身の女性が彼氏が出来るとまず長男か次男かを聞かれるといっていたことがありました。これは家督をつぐとかつがないとかそういう関係の話しです。でも能登ではそういう事とは関係なくとりあえず聞くそうです。わりと東京以外ではどこでもそうなんでしょうかね。今後あちこちで聞いてみようと思っています。


参加された方のブログはこちら
能登半島で暮らす芸術的な日々
岡山院長のつぶやき

その4へ続く

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