まだロシア二日目のつづきです。
スパイ疑惑のウラジールさん。
グム百貨店でアイスを食べている時にウラジールさんが
ウ「飛行機の事件は哀しい出来事でした...」
飛行機?ミグ21の亡命事件?それはもっと前だな。あ、大韓航空機!
ウ「ソビエト空軍がびびって落としました...」
びびって???金賢姫じゃないのか?
ここで勘違い。当時、大韓航空機の墜落事故3件あって、私がすぐに思い浮かんだのが、87年のテロ。ウラジールさんが話していたのは83年の撃墜事件。この勘違いになかなか気づかず、ずっとあれはテロじゃなかったんだと思いながら聞いていました。
*1978年4月20日 大韓航空機銃撃事件
ソ連の戦闘機に機銃掃射で15人が死亡し不時着
*1983年9月1日 大韓航空機撃墜事件
ソ連の戦闘機に撃墜されて乗員乗客合わせて269人全員が死亡
*1987年11月29日 大韓航空爆撃事件
北朝鮮にテロにより飛行中に爆破
この83年の事件はアメリカを出発した大韓航空機がソ連の領空を侵犯しソ軍の戦闘機がミサイルで撃墜された哀しい事件です。ウラジールさんの説によればソ連側は機体認識ができず、機影から判断して大型爆撃機に見えたために撃ってしまった。つまり当時の米ソはそう言うことが起きてもおかしくないくらいに緊張状態のあったってことなんですよね。とにかく無骨で強いイメージのソ連がアメリカにビビったとは...
事件後はソ連に対する風当たりは猛烈にはげしくなり、滞日生活はかなり厳しかったようです。それでも日本人はみんな優しくしてくれたとは言っておりましたが...
ロシアではどこにいってもマトリョーシカがあふれています。外貨獲得出来高では上位に入るのではと思うほど空港、観光地、ホテル、街中の屋台などなど、そこら中で売られています。また見てると結構買われている。
で、このマトリョーシカなんと起源は箱根の入れ子人形をベースに日本のダルマやこけしのデザインを取り入れたものだそうです。ちゃんとwikiにもロシアン観光局ガイドブックにも載っていました。ロシア人宣教師が箱根の入れ子細工を持ちかえりそれが1900年のパリ博覧会で賞を取ったことから有名に。これは驚きました。遠く感じていたロシアが一気に近くなりました。どちらがオリジナルかなんて話しは意味がないと思うほどに世界は各々影響を与え合ってるんですね〜。
という訳で衝撃的な事実とは”ソ連はアメリカにびびって大韓航空機を撃墜した”と”マトリョーシカは日本の入れ子細工が元”でした。どちらもWikiにのっているしょうもない話しですいません...。
真面目で探究心旺盛なウラジールさんは厳しいソ連時代のモスクワ、米ソ冷戦時代の日本で通信記者、そしてペレストロイカ、グラスノスチといった体制変換から民主化後の産みの苦しみを経ての現在の繁栄、まさに激動のロシアを生き抜いてます。それはまるで戦争を経験し、高度成長、バブルを経験した昭和世代に通じるものがあるように感じました。日本の場合はバブル崩壊から失われた20年に突入しましたが、ロシアの場合はどうなっていくのでしょう。ウラージールさんは日本は非常に完成度の高い社会民主主義だとおしゃっていました。更には失われた20年も優れた官僚チームがおこなったソフトランディングである。急成長から低成長への変換を日本の官僚は非常に上手にやったと。そのため多くのロシア人が日本の官僚システムを学ぼうとしているそうです。私もこの辺は大旨同意で、いわゆるベストではないかもしれませんがベターではあるとは思っています。
民主化したことでロシアは経済的には飛躍的には良くなったが、貧富の差がひろがり教育格差も出て来たと憂いておりました。貧富の差を肯定するのが資本主義ですからその辺は難しい所ですね。でも累進課税なし一律13%は金持ち優遇だとは思います。
教育の格差もソ連時代はなかったと言っておりましたが、全員が50の教育を受けていた時代から、50と60と90の様にばらついただけなんですけどね。50の人からみれば金持ちずるいじゃんとなる訳で、、、。この辺の会話観は日本の多くの人と話している時との既視感を感じました。
モスクワ大学
また、ロシアは資源もあるし現在ではリーダ力があるプーチンさんもいる。今後は難しいとはいえ大旨いい方向に向っているのではと話していました。アメリカの機嫌を損ねない程度にロシアとうまくやって行くことは日本にとって非常に重要な外交問題ですよねと話し合って別れました。
お昼のオススメを聞いた時にマクドナルドにしますかと言われた時にはかなり驚きました。
ロシアより愛をこめて5へ
ロシアより愛をこめて1
ロシアより愛をこめて2
ロシアより愛をこめて3
スパイ疑惑のウラジールさん。
グム百貨店でアイスを食べている時にウラジールさんが
ウ「飛行機の事件は哀しい出来事でした...」
飛行機?ミグ21の亡命事件?それはもっと前だな。あ、大韓航空機!
ウ「ソビエト空軍がびびって落としました...」
びびって???金賢姫じゃないのか?
ここで勘違い。当時、大韓航空機の墜落事故3件あって、私がすぐに思い浮かんだのが、87年のテロ。ウラジールさんが話していたのは83年の撃墜事件。この勘違いになかなか気づかず、ずっとあれはテロじゃなかったんだと思いながら聞いていました。
*1978年4月20日 大韓航空機銃撃事件
ソ連の戦闘機に機銃掃射で15人が死亡し不時着
*1983年9月1日 大韓航空機撃墜事件
ソ連の戦闘機に撃墜されて乗員乗客合わせて269人全員が死亡
*1987年11月29日 大韓航空爆撃事件
北朝鮮にテロにより飛行中に爆破
この83年の事件はアメリカを出発した大韓航空機がソ連の領空を侵犯しソ軍の戦闘機がミサイルで撃墜された哀しい事件です。ウラジールさんの説によればソ連側は機体認識ができず、機影から判断して大型爆撃機に見えたために撃ってしまった。つまり当時の米ソはそう言うことが起きてもおかしくないくらいに緊張状態のあったってことなんですよね。とにかく無骨で強いイメージのソ連がアメリカにビビったとは...
事件後はソ連に対する風当たりは猛烈にはげしくなり、滞日生活はかなり厳しかったようです。それでも日本人はみんな優しくしてくれたとは言っておりましたが...
ロシアではどこにいってもマトリョーシカがあふれています。外貨獲得出来高では上位に入るのではと思うほど空港、観光地、ホテル、街中の屋台などなど、そこら中で売られています。また見てると結構買われている。
という訳で衝撃的な事実とは”ソ連はアメリカにびびって大韓航空機を撃墜した”と”マトリョーシカは日本の入れ子細工が元”でした。どちらもWikiにのっているしょうもない話しですいません...。
真面目で探究心旺盛なウラジールさんは厳しいソ連時代のモスクワ、米ソ冷戦時代の日本で通信記者、そしてペレストロイカ、グラスノスチといった体制変換から民主化後の産みの苦しみを経ての現在の繁栄、まさに激動のロシアを生き抜いてます。それはまるで戦争を経験し、高度成長、バブルを経験した昭和世代に通じるものがあるように感じました。日本の場合はバブル崩壊から失われた20年に突入しましたが、ロシアの場合はどうなっていくのでしょう。ウラージールさんは日本は非常に完成度の高い社会民主主義だとおしゃっていました。更には失われた20年も優れた官僚チームがおこなったソフトランディングである。急成長から低成長への変換を日本の官僚は非常に上手にやったと。そのため多くのロシア人が日本の官僚システムを学ぼうとしているそうです。私もこの辺は大旨同意で、いわゆるベストではないかもしれませんがベターではあるとは思っています。
民主化したことでロシアは経済的には飛躍的には良くなったが、貧富の差がひろがり教育格差も出て来たと憂いておりました。貧富の差を肯定するのが資本主義ですからその辺は難しい所ですね。でも累進課税なし一律13%は金持ち優遇だとは思います。
教育の格差もソ連時代はなかったと言っておりましたが、全員が50の教育を受けていた時代から、50と60と90の様にばらついただけなんですけどね。50の人からみれば金持ちずるいじゃんとなる訳で、、、。この辺の会話観は日本の多くの人と話している時との既視感を感じました。
モスクワ大学
また、ロシアは資源もあるし現在ではリーダ力があるプーチンさんもいる。今後は難しいとはいえ大旨いい方向に向っているのではと話していました。アメリカの機嫌を損ねない程度にロシアとうまくやって行くことは日本にとって非常に重要な外交問題ですよねと話し合って別れました。
お昼のオススメを聞いた時にマクドナルドにしますかと言われた時にはかなり驚きました。
ロシアより愛をこめて5へ
ロシアより愛をこめて1
ロシアより愛をこめて2
ロシアより愛をこめて3
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