2011年12月28日水曜日

新聞の将来

 LA Weeklyというロサンゼルスの地元フリーペーパのブログで、米国の新聞は5年以内にほとんど消えると、南カリフォルニア大学(USC)の予測記事が載っていました。残れる可能性のある新聞は、NYT、WSJ、Wasington Post、USA Todayだそうです。


Newspapers Dead Within Five Years, USC Predicts

On the other hand, the idea of getting yesterday's news via a printout in the morning has felt antiquated to us for 10 years now.



少し前になりますが、JTの記事で、
*米国「新聞の危機」上本業に集中、ジャーナリズム復権に賭けるNYT : "紙、インターネット、携帯電話、携帯端末などの複数の媒体(メディア)を活用してオリジナル情報を発信すること" http://t.co/BcPGO7fz


 上記の記事にもあるように紙媒体とネットという対立構造そのものがもはやおかしい訳で、コンテンツを作れる人があらゆるプラットフォームで配信していく時代がくると思うのです。受け手側は従来通りの紙, iphone, ipadなどの電子書籍リーダーを時と場合と嗜好によって使い分けていくという流れはもはや加速こそすれ止まることはないでしょう。

 特にアメリカではネットか紙かなんて議論はとっくに終わっていて、両方をやらないと生き残っていけないという状態が生まれつつあります。さらには似たような情報を載せていればより質の高い物に集中するだけでインフラ特権(新聞配達等)をもっていたりスケールメリット(印刷コスト等)を享受していたような所は淘汰されてきています。逆にローカル食が強い結果独自性を保てる地方新聞は充分に生き残っていける可能性があると言えるのではないでしょうか?つまりはコンテンツの差別化であり独自化、如何に他とは違ったサービスを供給できるかという事がより厳しくメディアに求められているのです。USCの予想も大旨こんな感じです。

電子書籍と自炊に関する議論も根っこは同じだと思うんですよね。結局はコンテンツそのものが問題であとは全てメディア(媒体)でしかないのに。


電子書籍と自炊に関してはこちらもよろしくっす。


4月に汚染度が比較的低いと言った官邸の発表を受けて、NHK、朝日、時事通信などが一斉に比較的の大合唱となりました。そんな中でNYTだけが専門家の意見を交えて何と比較してどう低いのかという事を検証しています。ネットが発達した現在。官邸発表も国会中継もすべて即時見る事が出来ます。それらを咀嚼して伝えるのがメディアの真の役目だと思うのです。そのまま伝えるだけなら小学校の壁新聞以下ですよ、マジで、、、
ネットで一次ソースにあたれない人のために新聞を紙で刷っているんだとしたら広義の電報屋ですね大新聞は。コンテンツですよコンテンツ!紙だ電子だなんてメディアに撮っては些末な問題です。印刷屋にとっては大問題かもしれませんが...


その時に私自身がメモ的に書いていた部分を引用しておきます。


****************************

『欧米のメディアについて語りたい人はとりあえずこれを読んどけ!(長文だけどね)つーか日本のメディアも”比較的”とか言ってないで、このくらいの取材力を発揮して下さいよ...[放射能に汚染された水を海に……英語メディアは淡々と懸念 http://ow.ly/4zLbL 』
*この人の記事は本当に丁寧で、読み応えがあります。
NYTやWSJがいかに丹念に取材しているのかわかります。
比較的の部分は数日前の以下の呟きに引っ掛けています。
『@TrinityNYC このお方のツイート最高です。

大本営発表 http://ow.ly/4v4Af /比較的低い① http://ow.ly/4v4xc /比較的低い② http://ow.ly/4v4yL /比較的低い③ http://ow.ly/4v4IH  ・・・疑うことを知らんのか、こやつらは。疲れてきた。

高濃度のものと比較して「比較的濃度の低い」汚水が流されてますた。まる。』程度で終わる報道ではなんだか物足りないな~と感じているひとには、このNYTの記事をどうぞ。 http://ow.ly/4v616
...
記事によれば、このNRCのアセスメントは米側が勝手にデータ集めてるんじゃなくて、日本側の持つデータを元にしてるそうなので、日本側にも様々な意見を持つ専門家(高濃度より濃度は低いしかいえない専門家はのぞく)は多々おられるでしょうから、その方たちの見解も聞いてみたいものです。』

****************************







0 件のコメント:

コメントを投稿