2012年9月2日日曜日

娘への手紙

娘へ

父はこの日を忘れない。
君が生まれた日からずっと私は君を見て来た。
全てを知っているつもりだった。でもそれは違った。
君には君の世界があり、
私の知らない所で日々その世界は大きくなっているんだね。

夏休み最後の週末に行った江ノ島散策の帰り道弁天橋の上で、
寒がる君に父はゴムボールをそっと渡した。

すると君はボールを愛おしそうに抱きしめて
「そうそうこれがあるとあったまるんだよね〜」
「って、あったまるわけあるか〜!」

受けから切り返しまで流れるような完璧なノリ突っ込み。

思えばLAで生まれ育って6年、
アメリカンジョークを飛ばして学校で浮かないだろうか?
日本のハイブローなお笑いセンスにはついて行けるのか?

そんな心配をはねとばし君はすくすくと立派に育っているようです。
日本に住んで2年。教えた訳でもないのに切れ味鋭いノリ突っ込みが
できるようになりました。
そんなLA生まれ東京育ちの君を父は本当に誇りに思っています。

君の名前と縁深い海の上で初めてのノリ突っ込みが
聞けたことを父は一生忘れません。

ノリ突っ込みの直後の空




*注:血縁者による英才教育等は一切ありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿