2012年9月30日日曜日

今世界で起きている事をくもりなきまなこで見極めたい

昨日の「負けて勝つ」は絶妙なタイミングで放映されていると言える。国際政治の中での日本のポジション取りはいつも難しい。


「侵略者の日本がまず反省すべき」…日本知識人1300人が声明
声明は「日本の竹島(独島の日本名)編入は、日露戦争中の1905年2月、韓国がすでに(日本によって)外交権を奪われていく過程で行われたこと」 とし「韓国国民にとって(独島は)単なる島ではなく、侵略と植民地支配の起点であり象徴という事実を日本人は理解しなければならない」と主張した。
ま た「どの国でも領土紛争はナショナリズム(国家主義)へと向かうものだ」とし「権力者が国内問題を避けるために領土問題を利用する」と指摘した。続いて 「2つの(独島と尖閣)問題は領土をめぐる葛藤のように見えるが、すべて日本のアジア侵略という歴史を背景にしていることを忘れてはならない」とし「日本 は自ら歴史を認識して反省し、それを誠実に(対内外に)表明しなければならない」と強調した。(本文より)
違和感を感じるのはどのへんだろう...。
太平洋戦争の総括をするべきだとは思いますが、なんか違うような。この件に関しては朝日新聞に村上春樹さんの寄稿文のほうが遥かに好感を持てます。

村上春樹さん寄稿 領土巡る熱狂「安酒の酔いに似てる」 朝日新聞デジタル
このサイトは有料なので会員以外は読めません。通常は有料サイトのものはコピペや全文紹介サイトへのリンクは避けているのですが、脳学者の茂木さんも指摘されているように本寄稿文は無料で載せるべき性質のものとも思われます。少しでも多くの方に読んでほしいので全文記載されているページのURLも貼っておきます。茂木さんの関連コメント付きです。

真珠の小箱(197) 「村上春樹/領土巡る熱狂「安酒の酔いに似てる」」+茂木健一郎のコメント

  国境線というものが存在する以上、残念ながら(というべきだろう)領土問題は避けて通れないイシューである。しかしそれは実務的に解決可能な案件であるは ずだし、また実務的に解決可能な案件でなくてはならないと考えている。領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領域に踏み込んでくると、そ れは往々にして出口のない、危険な状況を出現させることになる。それは安酒の酔いに似ている。安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。人々 の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。論理は単純化され、自己反復的になる。しかし賑(にぎ)やかに騒いだあと、夜が明けてみれば、あとに残るのはい やな頭痛だけだ。
  そのような安酒を気前よく振る舞い、騒ぎを煽(あお)るタイプの政治家や論客に対して、我々は注意深くならなくてはならない。一九三〇年代にアドルフ・ヒ トラーが政権の基礎を固めたのも、第一次大戦によって失われた領土の回復を一貫してその政策の根幹に置いたからだった。それがどのような結果をもたらした か、我々は知っている。今回の尖閣諸島問題においても、状況がこのように深刻な段階まで推し進められた要因は、両方の側で後日冷静に検証されなくてはなら ないだろう。政治家や論客は威勢のよい言葉を並べて人々を煽るだけですむが、実際に傷つくのは現場に立たされた個々の人間なのだ。(朝日新聞デジタルへ寄稿された村上春樹氏の文を上記のサイトより抜粋)

いまだに米国の属国である日本、「独立」をかなえてあげられるのは中国だけだ―台湾紙(Record China) - Y!ニュース
中国共産党が党の権力や利益だけでなく、中国やアジアの平和を心から考えるのであれば、日本の「独立」に手を貸すべきだろう。日本民族を属国という屈辱から救い出し、大和魂を健全な状態にしてあげるのだ。

日本民族を救える国は中国だけである。だが、その前に中国も自身の心の闇を拭い去らなければならない。中国共産党は一党独裁の威力が残っているうちに、日 本、韓国と50年間の安全保障協定を結んでしまうべきだ。北朝鮮にも声をかけ、台湾も特殊な身分での参加ということにすればよい。
(本文より)


国際社会の大きな枠組みの中で単独で生きて行く事は難しい訳で。米国と中国どっちと組むのかって話し。日本は属国だとか植民地だとか言う人もいるけれど、その結果世界のトップクラスに入れている訳です。で、その日米タッグに嫉妬している国は多く、そもそも金と腕っぷし兼ね備えて威張り散らしている米国自体もあまり好かれているとは言えない。
もし単独主権国家を目指すのあればそれに見合う自国の軍隊を持つ必要がある訳です。つまり現在はそれを米国からアウトソーシングしている。生殺与奪権を握られていると言うが、世界第三位の経済規模の日本をつぶす必要はアメリカにはない。

それにしてもすごい論旨です。台湾にも相当色々入り込んでるでしょうね。彼らの言う所の独立をするためには日本は核武装も含めた再軍備するしかないんですけどね。


揉めない再分配なんてないんですよね、、、

「a,b,cの三つのリンゴ農家がいた。aは2つ、bは1つのリンゴを収穫した。しかし、cは1つも収穫出来なかった。これらを1つずつそれぞれ分配する のが社会主義、そのままそれぞれ分け前にするのが資本主義である」という例えがある。

だが資本主義はリンゴの生産性をより早く高める。

例えば翌年にa/5、b/1、c/0の収穫できたとする。1人で5個も食べられないaがa/3、b/2、c/1になるように配分。bは収穫0でもらえるc に不満。cは3倍も持ってるaに不満。人の不満の根源ってこんなもん。必要なリンゴの数じゃなくて他人と比較しての不満。

こう書くと最初の土地にハンデが、、、とか言い出す人がいそうだが。げに恐ろしきは人の欲望...


付記:FBで台湾在住の偏り以下のようなご指摘を得ました。

引 用されている中国時報は思いっきり中国大陸寄りの思想の新聞です。record chinaも同じく、大陸寄りのメディアです。台湾の人は、元々の台湾人(本省人)と大陸から渡ってきた外省人に大きく分けられます。思想も政治感もまっ たく違います。台湾内で尖閣問題に関して騒いだりデモしたりしているのは外省人です。馬英九総統も外省人です。台湾人と外省人は相入れないものがありま す。(MM氏)
昨日、ツイッターでのやり取りです。
以下NY在住の方と長野智子さんとのやりとりです。


”ニュースの怖さ...RT @nagano_t: ぎょえ。流行ってはいないよーな・・RT:いまんとこ見た事ないですRT @TrinityNYC: ゲゲーッ日本で「ベーグルヘッド」が流行してるって、本当なのぉぉおお!?

Bagelheads – Japan’s Take on the Klingon Forehead

誰がどのように発信しているのかも重要ですが、ニュース性も大事ですよね。
情報とは書くも難しいものですね。


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