2012年11月12日月曜日

アメリカ留学が減っているそうですが、、、

米留学、日本は中国の10分の1 減少止まらず - 47NEWS(よんななニュース)


 日本はピークの1997~98学年度(約4万7千人)から6割近く減少し7位。中国に次ぐ2位はインド、3位は韓国だが、両国や台湾からの留学生は前年度より減った。一方、4位のサウジアラビアは国の留学費支援策により50・4%増。イランも24・1%増えた。

だそうです...なんかこうやってみるといわゆる
「若者のの海外離れ!」
「草食で内向き志向!!」

なんてキャッチが目に浮かびますね。
先日もNHKでそんな特集をやっていました。

ホントにそうなんでしょうか....

2000年
6108000人 / 76000人 /46400人
(19〜22歳)  /  (留学者数) /  (米留学)
人口に対する留学者の比率1.24%  内米国留学比率61%

2009年
5255000人 / 59940人 / 24084人
(19〜22歳)  /  (留学者数)  /  (米留学)

人口に対する留学者の比率1.11%  内米国留学比率43%

文系風に書いてみましょう。

2000年に19歳から22歳の若者1000人中12人が留学して7.2人が米国に行きましたが、
2009年には1000人中11人が留学して4.3人が米国に行きました。
もしくは
2009年には1000人は860人になりその内9.5人が留学し4人が米国へ留学しました。

イマドキのワカモノの海外志向は下がっているの?


若者世代の人口減少と対象の変化を無視すれば統計数字なんてどうにでもなるんですよね。ましてや中国と全体数字の比較なんて意味不明すぎます。アメリカ留学が減っていることは事実ですが、記事としては減った部分の強調だけではなくて対象国が分散している点にも触れるべきではないでしょうかね。

日本人の海外留学状況(平成24年文部科学省集計)

留学者数そのものが一番多かったのは2004年です。記事中にある97年度は米国留学最多だったようです(裏取りしてません)

日本人の海外留学状況(平成24年文部科学省集計)



海外留学の現状平成12年文部科学省集計

97〜98年のデーターがなかったので2000年を使いました。
(後で差し替えるかも)





世代別の人口統計はWikiを参照しました。
日本の人口統計




ちなみに私がこれらを調べて書くのに費やした時間は約一時間。
わかっちゃいるけど新聞だろうがテレビだろうがメディアは結論ありきで書いたり作ったりしてますね。その方が面白いから仕方ないんでしょう...


おかげで企画書が進まないじゃないか...。



1993年渡米直後に何回読み返したかわかりません。
70年代の若者渡米記です。







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