2012年9月12日水曜日

日本企業の問題点的な話し...

色々と考えさせられるニュースやブログ記事が相次いだのでちょっと抜粋と雑感です...
太文字は抜粋部分です。

なぜ日本の伝統的メーカーは「エラい人のキーワードでモノつくる構造」を早くやめられないのか 村上福之 

多くの大手で起きているであろう問題点が浮き彫りになっています。

そもそも言い出したエラい人が、イメージもビジョンもないので、グダグダになるケースが多いように思います。

商品を買っていただけるお客さまのためにモノを作るのは、当然の原理原則です。


しかし、現実はサラリーマンなので、エラい人と波風立てずに作るしかないように思います。エラい人のキーワードに逆らっても良いことないです し、ただでさえ、何かを決めるのにクソほど時間が掛かる会社の中で、反対しても仕方がないので、エラい人の言う通りに作りましょうということになります。

今後の日本のメーカで言えることは、もう、エラい人は、黙ってたらいいのかもしれません。少なくとも、知らないのに「スホマ」とか言わない上司であってほしいです。(抜粋:村上福之



自動車はできるのに、家電はなぜできないか? 永江一石 @Isseki3
好きな人がモノを作るべきという普段の私の考えと全く以て同じでとも感動しました。

自動車は好きでやってる、家電は仕事でやってる

自動車メーカーに勤務する人で、自動車に興味の無い人はほとんどいない。かつて自動車メーカーといえば、大学の工学部を卒業したときの一番人気だった。 20年前までは男の子の夢は「二十歳になったら免許を取って車に乗る」であり、趣味欄に「車、ドライブ」と書くのが普通だった。

日本の家電メーカーを立て直しには、まずは家電が大好きでたまらない、家電を買いたくてたまらない人間を採用することが第一なんじゃないだろうか。さかな クンの家電版みたいな人間だ。Facebookにアカウントが無い人間を間違いなくFacebookは採用しないと思う。テレビやデジカメやスマホに興味 の無い、安定志向だけの人間を家電メーカーはたくさん採用している。経営陣は自社製品を使いこなしているのか?? スマホを使っているのか??(抜粋:永江一石

でも、それでも、今朝のダイキンのニュースをみるとそれら(大起業病や草食系の増大)ではない何かが日本の”もの作り”にはあるのではと期待を抱いています。

「エアコン世界一」の実力を見せつけた 「勝ち組」ダイキンが米国最大手を買収 
 ダイキン工業は2012年8月29日、米家庭用エアコン最大手のグッドマン・グローバルを37億ドル(約2923億円、1ドル=79円換算)で買収することを明らかにした。    ダイキンはエアコンや化学品を手がける関西メーカー。得意とするエアコン事業は2010年度に世界首位に躍り出て、2011年度のエアコン事業の売上高も1兆400億円と首位維持している我が国で有数の「勝ち組企業」。(抜粋:J−Cast)

ダイキンの件を永江さんとやり取りすると、ダイキンのような専門化している場合は事情が違うのと社長がエアコン命とのご指摘を受けました.。

人間心理としてダイキン(時価総額6000億)が米企業を買収してエアコン世界一よりシャープ(時価総額2000億)が5000人解雇の方が記憶に残りや すい。名前の有名無名だけではなく否定的な事柄の方が強く印象を与える。その大衆の反応がメディアに与えている影響は決して少なくない。つまりシャープのニュースを大きく取り上げてしまう。


それ以外にも日本の企業というか雇用システムには問題もあって、

若者の雇用 「金銭解雇」
もっとも高賃金の45~55歳の正社員が年間に得ている給与総額はおよそ45兆円にも上る。そのわずか1%、4500億円を削って若者に再分配するだけで、10万人程度の新たな雇用を生む(抜粋:ガジェット通信城繁幸氏)

年金以外でもこういう世代間格差が広がって来ております。

仕事のない若者、世界で増加 
先進諸国における若年層の非就業者数は現在、2007年の12.5%から17.5%にまで跳ね上がっている。ILOの予測では、2017年には15.6%にまで減少するという。
(抜粋:
The Voice of Rossia)

この若者失業率増加や世代間格差は日本だけではないです。世界中の先進国が低成長率時代に入り、いずれインドや中国もそうなって来た時に世界規模の問題になって行きます。日本はある意味その問題の最先端にいるとも言えます。

*終身雇用をやめたら雇用が増えました

計画によれば、非正社員化にともない、全体の従業員数は増えている。
たまに「終身雇用をやめれば失業者が増えてしまう」なんてとんちんかんなことを
言う人がいるが、現実にはむしろ雇用が増えるわけだ。
終身雇用という不条理なコストを無くすのだから当然だろう。
(抜粋:Joe's Labo)

「もはや幻想?」 日本のものづくりも損なう“生産性命”の愚行 日経ビジネス
 「新しいものっていうのは、長年作り続けたり、研究し続けたりしているうちに生まれる。それなのに、今の職場では長期雇用は保証されていないし、短い期 間しか籍を置かない契約社員も増えています。マーケットリサーチを徹底すればいいってものでもない。その時代に流行っているものを取り入れればいいという ものでもない。それに、新しいことって、遊びでいろいろやっているうちに見つけたりする。こんな余裕がなく遊びのない職場で、『ものづくり力を高めろ!』 と言われても、と思いますよ。ものづくりには遊びが必要なんです」 (抜粋:河合薫

イトーヨーカドーの事例と家電メーカの話しはなかなかに考えさせれます。私的には雇用の流動化が進む事が大事だとは思いますが、やはりそれだけではない。一度は世界の頂点にたった日本的経営との折衷案があるようにも感じています。もちろん答えは一つではないでしょうし、多様化していろいろな形が出てくる事が総じて日本の強さとなって行くでしょう。いずれにせよ家電がヤバイ=日本ヤバイという論調は危険です。ダイキンのみならず車関係は現在でもトップグループを走っています。




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