2012年2月28日火曜日

ヤマトや009にみるリメイクについての雑孝


宇宙戦艦ヤマト2199」や「009 Re:Cyborg」とかに関して当然のようにオリジナルとくらべて云々という話しがどうしても出てしまいますが、こういったものは元のプロットを時代に即して作り替えて行くことに意味があると思う。 もちろんマーケティングとして大人も見込んではいるでしょうが、主眼はノスタルジーを求める大人ではなく現在の子供達な訳でして。

そもそも感受性の強い子供のときに見た感動をリメイクで超えることはほぼ不可能。茂木さんの連ツイ:人生はいつも初めてをもとめてにもあるように、ファーストインパクトに勝る衝撃は無い。

歌舞伎や落語と同じように再演のたびにその世代に受けられるかどうかが鍵で、けしておじさまの郷愁を満たすためでない。作り手がそこを意識しているかどうかはわからないけど。シェイクスピアのオリジナルについて誰も語らないように、後世にお話しそのものが引き継がれて行けばそれは文化として素晴らしい。

一時の流行かどうかというのはその時点での判断はむずかしく10年、20年、50年たっても残れるかどうかに、まさに文化として価値がある訳です。そのためにもリメイクされ焼き直しをされるたびに批判に晒されて行く必要があると思うのです。

そしてその評価は異なる時代背景や観る側の主観をなるべく排除して客観的に比べないと作品の本質を見失ってしまうのではないでしょうか。また、もう一つの視点として同時代他作品と比べることも重要です。談志師匠の落語やダウンタウンの漫才を超えるものは出ないと言われますが、かつては志ん生ややすしきよしを超える人は云々だったわけで。今の子供達にはまた違った落語家や漫才師がいると思うのです。

そう言えば小説/マンガの映画化もちょっと似た所がありますね。どちらに最初に触れたかで印象が変わる。デティールまで書き込まれている原作を映画が超えることは非常に困難だとは思います。それぞれのメディアの特性を活かせればうまく行くんですけどね。個人的には「ジュラシックパーク」「羊達の沈黙」など(古くてすいません)。最近では「告白」かな。原作より面白かった映画は「スタンドバイミー」くらいしか思い浮かびません。

結局の所、正解は無い訳ですからオリジナルに出会えたという行幸に感謝しつつリメイクをそれこそ”大人の余裕”を持って楽しみましょう。


2/28のつぶやきをまとめなおしてます。

追記:
子供が稲妻イレブンの歌ばかり歌ってると文句を言っても、かくいう自分はなつかしアニソン特集でTVと一緒に歌ってる。まさに三つ子の魂百まで!



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