2012年2月11日土曜日

教え方に関するWiredの人気記事




専門家とは「非常に狭い範囲で、生じうる間違いのすべてを経験した人」だと定義した。この警句は、学習というものの重要な教訓をまとめている。つまり、人は何度も何度も間違いをおかすことで、正しいやり方を学ぶということだ。教育とは、数々の間違いから搾り取られた知恵のことなのだ。(本文より)

これはしみじみと含蓄ある良い言葉ですよね。

賢さをほめられた生徒たちは、ほぼ全員が、自分よりテストの出来が悪かった生徒と自分を比較することで、自尊心を強化するほうを選んだ。これに対し、努力をほめられた生徒たちは、自分より成績のよかったテストを見るほうを選ぶ確率が高かった。彼らは失敗を理解し、失敗から学び、よりよい方法を編み出したいと思ったのだ。(本文より)

つまり「頭がいいからできたね〜」ではなくて「がんばったからできたね〜」と褒める事が大事だってことですよね。考えてみればかなり多くの人が経験則としてわかっている、当たり前と言えば当たり前の事ですよね。

それでは「やればできる」って言うのはどうでしょう?
これも同じく努力の話しではなくてポンテシャルの話しをしているので言い過ぎるのはやっぱり良くないと思う。
たまたま今やってないから”デキナイ”だけでオレが本気出せば(ちゃんと勉強すれば)いつでも”デキル”んだぜ。
となって結局は”ヤラナイ”。それで40年以上生きてきた私が言うんだから間違いない。なので常々そもそも”ヤレルコト”が才能だったりと思っています。

つまり努力できる才能。その才能をのばすためにも「やればできる」ではなく「やったからできた」というふうに努力したことを評価して行くようにする方がいいんでしょうね。

サミュエル・ベケットは適切にもこう言っていた。「試してみたら失敗した。それがどうしたというのだ。もう一度試せ。もう一度失敗し、よりよく失敗するのだ」(本文より)

これも名言だと思う。
コメントにあったこの言葉も素晴らしいと思います。
子供に、「あなたは天才だから絶対できる」と言い、未経験の事を挑戦させる。
 
子供に、「あなたは努力家だから絶対成功する」と言い、失敗から学ばせる。

Wiredは本当にいつも最先端の科学情報を面白く記事にしてくれているので私自身も大好きだし、もちろんしょっちゅうにブログのネタにもさせてもらっている。

ニセの記憶とホンモノの記憶

汎用人型ロボット競争

実は書きかけも沢山ある...


余談:ちょっと古い(2011年10月18日)この記事にはなんと6000イイネと4500ツイートがついている。通常は4桁に乗っているものは少ないので驚異的な数字だ。それだけ関心が高い記事なんでしょうね。(掲載時にFacebookでやり取りした覚えもあるのだが見つからなかった。)

追記:
このブログを読んだ方から素敵な絵本を教えていただきました。

”教室はまちがうところだ”
蒔田 晋治 (著), 長谷川 知子 (イラスト)




教室はまちがうところだ

みんなどしどし手を上げて
まちがった意見を 言おうじゃないか
まちがった答えを 言おうじゃないか
まちがうことを おそれちゃいけない
まちがったものを ワラっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを
ああじゃあないか こうじゃあないかと
みんなで出しあい 言い合うなかで
ほんとのものを 見つけていくのだ
そうしてみんなで 伸びていくのだ
教室はまちがうところだ/まきたしんじの一節)

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