2011年11月19日土曜日

能登半島/石川県七尾の旅 その二

 石川県在住の陶芸家東龍知右門さんに誘われてふらふらと能登半島までやってきました。

 以下ツイッターでつぶやいていたものに加筆修正して旅行記風にまとめたその二です。
その一はこちら
AM9:20 七尾に着きました。快晴!
東龍さんと合流して七尾湾へ。ここは湾に面した食彩市場の裏手です。この写真は今旅行の発端となった東龍さんの経営する
Passione Ritrovo Kiricoの二階から撮っています。
 裏手とはいえメニューやデザインを手伝ったジーノ・クォーモが窓から海が見えるレストランなんてまるでナポリのようだと大絶賛した好立地。夜はここで食べる予定。

 隣では七尾湾の干物を作ってました。
 七尾市から輪島市まで約60キロをいきなり移動して輪島です。何でもない町の景色に既視感を感じてしまい、何となくパチリ。 そして紅葉が素晴らしい!
 

 昼食は輪島の朝市のそばにある寿司処 伸福。ここの寿司まじでヤバすぎなうまさです。のどぐろの握りなんて初めて食べました。朝どれの地物握り、のどぐろ、クエ、カニ、サバ、ナマコ、白子、カマスなど10かんで2500円。ランチとはいえこんなに高級魚ばかりがはいってのこの値段は相当安いと思う。ノリのみそ汁もちょーうまでした!

輪島にて輪島塗 沈金作家山岸一男氏のお話しを伺う。うるしをふいた建具と漆喰があまりに美しく建てたばかりか尋ねた所、築15年以上と聞いて驚く。漆はホコリを最も嫌うので掃除は大変なんですとおしゃっていたが、廊下のさんにいたるまで隅々磨き上げられていました。
 山の水を鉄瓶にいれて囲炉裏でゆっくりと沸かし、目の前で挽いた豆でコーヒーを淹れて頂く。氏の一連の所作は美しく味も絶品。所有する二つの鉄瓶について語られるときに”水が柔らかい”、”水が荒々しい”など表現まで雅だったのも印象深い。とてつもなく豊かな時間。この囲炉裏がまた素晴らしい。近くの大工さんに檜を使って作ってもらったそうだ。とにかく一つ一つの持ち物全てにドラマがあるのだ。



 山岸さんの作品群。写真ではすばらしさが伝えきれないのが残念。何とこの波線をフリーハンドで彫って描かれています。沢山の作品を惜しげもなく見せていただきました。目の保養とはまさにこの事です。さらには触らせていただいたので芸術を”愛でる”という貴族の気分を少しだけ味あわせていただきました。



その3につづく






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