2011年9月20日火曜日

デモ弾圧とSNS

国連 デモ弾圧に批判相次ぐ
”国連の人権理事会は19日、緊張が続く、中東のイエメンやシリアの情勢について審議を行い、欧米諸国などからは、政権側が反政府デモに対する弾圧を一刻も早くやめるよう求める意見が相次ぎました。”
”また審議では、アサド政権による反政府デモへの弾圧が続いているシリアについても取り上げられ、国連の人権高等弁務官事務所は、ことし3月以降、反政府デ モに参加して治安当局や軍の部隊に殺害された市民らが2700人に上り、このうち少なくとも100人が子供であることを明らかにし、市民らに危害を加えな いよう強く求めました。”
抜粋:NHK News Web

もちろんイエメンやシリアが建前通りの自由化された国家だと言うつもりはないが、イギリスが先の暴動で軍を出動させ2800人も逮捕者を出している事はスルーか?
リビアのカダフィも当時コメントを出していたと思うが、反政府行動が問題かどうかのジャッジの線引きはどこなんだろう。G20国家あたりでおこれば反政府活動は悪でそれ以外だと民主化万歳な感じはいかがなもんか。
国連内での会議がどこまで民主的かどうかという事も問題だが、、、
私個人は武力行使はいかなる理由があれ避けるべきと考える平和主義者だが、現実にはそれがうまく行かない場合も多い事もよくわかる。そんな建前理想論では通じないほど逼迫した状況を打破するには武力に訴えざるを得ない場合もあるだろう。暴徒と化した群衆を押さえるのに話し合いは通じない。もちろん事前に防げれば良いだろうが、防げないから起きている訳で難しいですよね。防ぐための前向きな話し合いをするよりも秘密警察的な方向に動いていくのもどこもおなじ。イギリス、ドイツ、では積極的にフェイスブック等のSNSを活用している。つまりはかなり監視している。日本も2chやMixiは相当に監視されているでしょう。その辺はどの国も中国の事を笑えない。

多くの場合これらの暴動や内乱は支配者側のトップと被支配者側のトップの中の過激派同士のぶつかり合いだと思う。実際の大多数層は中道穏健派だと思う。いわゆるサイレントマジョリティーは事なかれ主義者であるので見えにくい。
一昔前であれば武力蜂起があってもメディアを押さえている側がうまく自分たちの正当性を主張できればこれらの中道派を納得させる事ができた。
しかし、SNSは意見が偏りにくくある程度の自浄作用も働く。多種多様な意見も日を追うごとにある程度の理論形成されていく。実際東北大震災の時に多くの誤報も出たがそれを修正する情報もドンドン出てきた。
支配者(政府)側が実は一番恐れている事はそこかもしれない。

England riots: pair jailed for four years for using Facebook to incite disorder
イギリス暴動:フェイスブックを使って暴動を蜂起させたとして二人の男に4年の実刑判決Two men – whose posts did not result in riot-related event – sentenced at Chester crown court after arrests last week (8/16 The Gurdian)
2人の男の投稿は暴動に関連した事件を引き起こさなかったが、チェスター刑事裁判所は先週の逮捕した後に判決を下した

犯罪捜査にフェイスブックを導入して成果、ドイツ・ハノーバー
ハノーバー警察は、より多くの市民から事件の解決につながる情報を提供してもらおうと、半年前にフェイスブックのアカウントを取得した。これまでに不法 侵入、自動車窃盗、不明者捜索など6つの事件の解決につながった。動物園から逃げ出したゾウを保護できた事例もあったという。

”イエメンは、アラビア半島諸国において唯一共和制をとる立憲国家である。現行憲法は1991年に発布され、1994年および2001年に改正されたものである。民主化に強い意欲があり、言論の自由も認められているとされるが、サーレハ大統領個人に対する批判は認められておらず、厳しい取締りを受ける。近年では、独裁傾向を強めているとされる。”wikiより抜粋

”シリアは共和制、大統領制をとる国家である。現行憲法は1973年3月13日に制定されたもので、国家を社会主義、人民民主主義国家と規定しており、バアス党(アラブ社会主義復興党)を「国家を指導する政党」と定めている。”wikiより抜粋

0 件のコメント:

コメントを投稿