2012年11月11日日曜日

東浩紀さん

哲学者の東浩紀さん@hazumaさんの周りを(ツイッター上で)勝手にこそこそウロウロした件に関する個人的まとめ。


RT @hazumaで始まるフォント大太字斜体は東氏
RT @○○○で始まるフォント大細字斜体は東氏は氏のつぶやき
フォント大細字斜体は私のつぶやきです。
*で始まるのは今回の追記分。


RT @hazuma: 日本で成功するというのは、すなわちガラパゴス化を意味するのかもしれませんね。RT @kshumpei 日本のキンドルがガラケーならぬガラキンとして独自の進化(?)


RT @hazuma:メルマガブームなるものを見るたびに、ぼくもまた最近は日本の言論界のガラパゴス化は不可避なのだろうという悲観論に傾いています。
動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

東氏のこれらの書き込みを見て「ん?」と思ったのでこのようにメンションを飛ばしてみました。

世界の多様化もしくは日本の独創性という意味においてむしろ良い事のような気もするのですが、

RT @hazuma:ガラパゴス化はいいことだ、という前向きなリプライが2つきた。 よくないですよ。

*とメンションなしであってから以下のように続きます。二つのうち一つは私っぽい。

RT @hazuma:言論界に限って言うと、最近まで日本の人文思想のレベルが高かったのは、文学せよ思想にせよ猛烈な翻訳輸入国家だったからです。作家や学者は、発表こそ日 本語でしていたものの、エッセンスは世界中から盗んでいた。日本語しか読めない書き手が日本人読者だけに向けて文章書いて質が高まるわけない。
ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)


本質は娯楽も同じ。黄金時代のSF作家やミステリ作家は英語を読んでいた。手塚治虫はディズニーを強烈に意識していた。ガラパゴス化の本質は、ローカライ ズがどうこうではなく、日本の書き手が日本語しか読まない、アニメ制作者がアニメしか見ない、という自慰的な構造にある。質の低下は自明。

思想地図β vol.2 震災以後


いまのメルマガブームって、新しい情報の流通回路が発見されたというよりも、ネットのカリスマにとって効率がいい集客装置が発見されたという側面が強い。 ビジネスモデルとしては関心あるけど(ぼくも経営者だから)、知的には関心ない。ましてそれで言論の質が高まるとは思えないのです。

存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて

RT @hazuma:いや、発信を単に英語にしてもだめだと思います。そのあとのツイートを参照。RT これは重大なビジネスヒント。英文でもメルマガ発行すればガラパゴス化は免れるわけで。

RT @hazuma:残念ながらヨーロッパと日本では歴史の蓄積が違うんですよ。RT 欧米の書き手は欧米語しかできず欧米人読者むけに描いていると思いますが

*何箇所か引っかかったのでメンション付きで以下のように質問してみました。

ガラパゴス化は独自に進化をしていくという意味だと思いますが、だからといって外部との接触や影響がゼロになる訳でないのでは?メルマガそのものに関してはなるほど納得です。


RT @hazuma:「いちども国外に出たことないし関心もないけど日本が最高だと思ってる」的な若い方々は、ぼくのツイートについてはフォロー外してください。


RT @hazuma:そういうひとを気持ちよくしてくれる「論客」は、ネットにはうようよいる。
クォンタム・ファミリーズ


*華麗にスルーされました...ORZ

ちゃんとした答えをもらえずにふられた気分。『「国外に17年すんで関心もありまくりだけど日本が最高だと思ってる」的な若くもない方々の私は、かれのツイートについてはフォローを続けよう』でも、からんだら怖そうだし 困ったちゃん認定されそうだからメンションはしない...


*チキンな私はメンションを飛ばせず...


逃げるな」って言ったら、向ってきそうで怖いっす。勝てない自信あるしw


*バトルを楽しみにしていた方がいらしたので言い訳を...


覚悟もなくて吹っかけるなよ、ですよね。ヘタレですいません。てへぺろ。

東氏と仕事をされている友人がいるようですのでいつの日か是非www (平和主義者なんで火花はなしで)




*ニコ生や朝生などをみていても猛烈に頭のいい方ですし言葉の選び方素晴らしいので普通に論戦しても絶対に勝てない自信があります。そもそも自説へのこだわりが低いです...。
肩書きがツイッターでは思想家/小説家となっていますが、日本人で他に思想家っているんでしょうか。ちなみに英語でGreat Thinkerといったらロダンの「考える人」です。

とはいえ個人的に「直接お会いしたいツイッター偉人ベスト10」に入っております。


*ちなみに著書の一般意思2.0は面白いです。



*一応個人的な意見のまとめ的ななにか:

文学、思想、娯楽が輸入翻訳国家という氏の主張大筋は同意しています。日本語の書き手やアニメーターが自国のものしか見ない現象というのは以前からあった訳で、ガラパゴス化といっても全ての外から刺激が途絶える訳ではない。そう言う意味において日本が日本たり得ているのは翻訳輸入されたもの中から独自の文化を生み出し来たと言えると思っている。ある程度閉鎖的であるからこそ独自性が保てている。なのでガラパゴス化そのものは悪くないと思っています。それでも外に出て行く人や文化の翻訳者は一定数いるでしょうから。

メルマガが言論の質を変える訳がないというのは同意。氏も指摘されていますが新たな流通を作ったという意味においてはそれなりに意義もあると私は思っています。




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