2012年11月13日火曜日

数字のレトリック

「肺がんになる人のX割が喫煙者」
と聞いて
「タバコを吸う人のX割が肺がん」
ととらえて大騒ぎする人が多すぎる。

前提とするべき「日本人の何割が肺がん」とか「日本人の何割が喫煙者」とか、そもそも喫煙者の定義は日に何本以上などの情報が揃わないと意味がない。


こういう母数のレトリックをメディアが無意識下の意識のような感じでやっているから怖い。(ちなみに私は嫌煙家です)



昨日私が取り上げた記事内の
米留学、日本は中国の10分の1 減少止まらず - 47NEWS(よんななニュース) 
「中国からの留学生は23・1%増の約19万4千人で、日本の9・7倍(前年度は7・4倍)に達し、国・地域別留学生数で3年連続1位になった。」


こうみると中国スッゲーだけど... 中国の人口は日本の13倍なんですけど。

今まで米国留学が少なかった中国がGDPの増加と共に増えて来たってだけですよね。

上記のような記事のこういう書き方に作為があるのかないのか...そもそも
拙ブログで取り上げたように人口比でみれば米国以外を含めれば若者の留学率は減っていない。

 陰謀論的にいえば「米帝がフルブライト等を使って印象操作だ!そういえばフルブライトのメイン資金源は云々...」なんてね。

ただ多少偏ったりポジションを取った発言をする方が読者が喜ぶというのもあるでしょう。中国の台頭こえぇ〜みたいなニュアンスの方が喜ばれる。実際に書かれている事実はは間違っていない。 評論家や言論人はそう言ったポジション取りしたトークでいいと思うんですけど報道機関はなるべくそう言うバイアスを取ってほしい。

公平な意見って大体に置いて正論過ぎて平凡で退屈なもんですが報道に関しては刺激的である必要はないと思うのは私だけですかね。



私はこれでタバコを止めました。



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